健康コラム

痛みを感じる場所が、不調の原因とは限らない!?


 推拿の大きな特徴と言えるのが、内科系統の疾病に対する治療も行われることです。
 内科の推拿は中国では古くから行われている一般的な治療法で、消化器系統、呼吸系統、循環器系統、神経系統など、身体全体への治療に用いられます。
 中医学では、“身体に流れる気が健康を左右する”と言う考え方があり、その「気」が流れる経路が経絡であり、臓腑(臓器)を含めあらゆる器官と繋がっています。ちなみに、ツボはこの経絡上に存在しています。
 推拿療法は、患者さんの身体の状態を診て、その臓腑と連絡している経絡上のツボを刺激し、気を流して行きます。その結果、患部に滞っていた老廃物や気血の流れが良くなり、痛みは緩和していくと言う考え方です。このように、痛いところは結果であり、患部そのものが不調の原因とは限らないのです。例えば「胃腸の不調が腕揉みで改善する!」と言われても、ピンと来ませんよね。もし、腕と胃腸が経絡で繋がっている事を知っていれば、何となく納得できるはず。自分で刺激出来るツボも多いので、痛みや不調の原因を探るためにも、経絡やツボの存在を知っておくと心強いですね。

孫先生が解説するツボの記事はこちら⭐️
(わかさ出版運営のセルフケア情報のホームページより)

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